The Last of Us Remastered (ラスト オブ アス) クリア後感想
途中まで3D酔いのせいで何度もプレイをやめようと思っていた「ラスト オブ アス」でしたが、徐々にストーリーに引きこまれ、クリアしましたので個人的な評価と感想を書こうと思います。(ネタバレ激しく含みます)
・グラフィック ★★★★★
同じ制作会社の作品「アンチャーテッド」でも新作が出るたびにそのグラフィックの美しさに感動しますが、この作品もまたそれを上回るほどの美しさでした。
実写のようなリアルさが作品の世界に真実味を与え、ゲームの世界に入り込んだような感覚になります。
・音楽 ★★★★☆
時折流れる悲哀のあるギターの旋律が、荒廃した世界によく合っていたと思います。
・戦闘システム ★★★☆☆
もともとステルスアクションが苦手なので、戦闘に関してはひたすら面倒くさかったという思いしかありません。。。
武器の種類が豊富なところと聞き耳システムは良かったです。
特に私が好きな武器は火炎瓶です!
感染者に火炎瓶を投げて燃やすと、その音に反応した別の感染者が燃えてる感染者のところにやってきて、連鎖的に一緒に燃えたときは「おぉー!」ってなりました!
あと敵に殺されたときのシーンが結構グロいと思いました・・・。
・ストーリー ★★★★★
完成度は非常に高く、とても丁寧に作りこまれていると思いました。
エンディングの解釈は人それぞれ違うかと思いますので、これから書くことはあくまで私個人の解釈ということで読んでいただければと思います。
クリア直後は後味が悪く、希望のない終わり方だなと感じました。
しかしこの後味の悪さこそがストーリーの完成度を高めているのではないかとしだいに思い始めました。
娘を亡くした過去を持つジョエルが、長く一緒に旅をするうちにエリーに対して娘のような感情を持つのは当然であり、病院でエリーを救いに行くのも必然でした。
しかしそのことにより途絶えた人類の希望や殺されたマーリーン、ファイアフライのメンバー達の命など、犠牲にしたものはあまりにも大きいです。
それらの代償を背負いながら生きていく意味でも、どこか暗い未来を暗示した終り方にしなくてはいけないんだと思いました。
なので後味が悪くていいんだと思い、勝手に納得しました。
あとエンディングのエリーの腕の傷についてですが、最初に見たときは感染が進行しているのかと思いましたが、これはたぶん進行しているわけではなく、この時エリーは噛まれたのに自分だけがずっと生き伸びていることについて何か思いを巡らせていたんじゃないかなと後で思いました。
いろいろ書いてしまいましたが、私のストーリーに対する高評価なところはこういう脚本の本筋ではなく、それを取り巻く人間関係の描写や演出が他のゲームでは見たことがないレベルで優れていると思ったところです。
世界設定がとてもしっかりしていて、敵味方関係なく脇役の一人ひとりにドラマを感じられるところは最高に素晴らしかったです。
・キャラクター ★★★★★
キャラクターに関しては文句の付け所がないですね。
登場人物全ての人物描写がとにかく優れており、特に表情など本当に生きているんじゃないかと錯覚するほどよく作りこまれていました。
また、それを表現する声優さん達の演技力も素晴らしかったです。
「映画のようなゲーム」とはよく聞きますが、ゲームだからこそここまで作品の世界に没入することができたのではないかと思います。
今後、続編が出るらしいので、2人があの後どのように暮らしたのかなどが分かる日がくるのでしょう。待ち遠しいです。
最後に追加エピソード「Left Behind 残されたもの」がPS4版では一緒に収録されていたので、こちらのことをちょっと書きます。
Left Behind 残されたもの
エリーがジョエルと出会う以前に親友ライリーと過ごした一夜の物語と、本編でジョエルが重症を負ったあと、ジョエルのケガを治すためにエリーが治療道具を探しに行くという2つ物語をそれぞれ交互にプレイすることになります。
道具探しのほうは感染者やハンター達との戦闘もありますが、武器が少ないのでキツイです。感染者とハンターを相討ちさせるようにするといいようです。
親友ライリーとの一夜は、本編のプレイで2人一緒に感染者に噛まれることがわかっていたので、いつ感染者が現れて噛まれるのかと始終ビクビクしっぱなしでした・・・。
そしてまあ案の定ラストは噛まれるわけですが、そのとき途方に暮れて「どうすればいいの?」と泣くエリーに対してライリーが「戦うの。少しでも長く一緒にいるために。それが2分でも2日でも。絶対諦めない」と言いました。
このときのライリーの言葉をエリーはずっと覚えていて、ジョエルの為に治療道具を頑張って1人で探しに行ったのもこの言葉を思い出しながらだったんだなということがわかりました。
そしてこの「戦う」という言葉は本編の最後でジョエルが言っていた「戦う」とも重なっている感じがしました。
これで「ラスト オブ アス リマスター」のプレイ日記は終わりです。
わずかでも読んでくださり、ありがとうございました。