コール・オブ・クトゥルフ クリア後感想
2019年3月にオーイズミ・アミュージオより発売されたPS4「コール・オブ・クトゥルフ」をプレイしました。
「コール・オブ・クトゥルフ」はクトゥルフ神話TRPGをベースにしたサスペンスアドベンチャーゲームです。(クトゥルフ神話とは1926年に発表されたハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説「クトゥルフの呼び声」を原点としてラヴクラフトと友人達で作り上げた架空の神話。その後、1981年サンディ・ピーターセンがクトゥルフ神話を体系化してルールブックにまとめたものが「クトゥルフ神話TRPG」)
ちなみに私はクトゥルフ神話関係の知識はほぼありませんが、作品の雰囲気に惹かれて購入してみました。
実際プレイしても雰囲気は期待通りで良かったのですが、一人称視点での探索なので3D酔いが激しく、これが本当に一番辛かった!
あとCEROレーティング「Z」作品なので、グロ描写も多々ありました。
「3D酔い」と「グロ描写」が合体するとそりゃもう大変なわけで・・・。
ストーリー
1924年。探偵のエドワード・ピアースはホーキンス家の悲劇的な死を調査するためにダークウォーター島に行く。
地元の人が何も話してくれない。警察の捜査報告も怪しい。
何かが変だと分かったピアースは調べれば調べるほど恐ろしい真実に近づいていく<公式サイトより>
クトゥルフ神話TRPGがベースの作品ですが、ストーリーは完全オリジナルなので、原作を知らなくても十分楽しめます。
クリアしてみての個人的な感想としましては・・・
序盤は探偵気分で調査を進められてワクワクして楽しかったけれど、ストーリーを進めて真実へ近づいていくとともに狂気や恐怖がじわじわ増してきて、暗い世界に引きこまれる感覚が恐ろしかったです・・・。特に精神病院は辛かった・・・。
グラフィック
退廃的な雰囲気の街並みや建造物は、ダークな世界感にとてもよく合っていると思いました。ただ人物のグラフィックはPS4にしてはあまり良くないなと思いました。
システム
・キャラクタースキル
ストーリーを進めたり、ゲーム内にある書物やオブジェクトを調べると獲得できるキャラクターポイント(CP)を割り振ることで、各スキル値を伸ばしていくことができます。私は鍵開けをスムーズに出来るようにしたかったので、とりあえず「調査」を優先して上げていきました。
「話術」を上げると、会話での選択肢が増える場合があるので、こちらもかなり役立ちます。
・正気度
「SAN値」の通称で知られる「正気度」によって、真実を見る目が変わります。
正気度をいかに保てるかが、ストーリーではかなり重要。
魔術書に触れたり、飲酒したり、凄惨な光景や怪物に遭遇することで正気度はガシガシ削られていきます。
ちなみに私がクリアした際には、ものすごく低い状態でした・・・。
ボリューム
ボリュームは少なめで、プレイ時間は15時間程でした。
私は精神病院と「空鬼」という怪物退治でかなり死にまくり、何度もやり直すハメになったので、上手な人はもっとプレイ時間短いかもしれません。
クトゥルフ神話の世界をたっぷりと堪能できるので、クトゥルフ神話好きならかなり楽しめる作品だと思います。
ちなみに私はクトゥルフ神話の知識がほとんど無いにも関わらずプレイしましたが、ストーリーはそこそこ楽しめました。しかしもう1回やれと言われたら「勘弁してくれ」と言いたい、そんな感じです・・・。そしてプレイ後はタコとかイカに恐怖を感じずにはいられない・・・。
最後にエンディングについてちょっと書きます。
ネタバレになるかもしれないので未プレイの方はご注意ください。
今作はマルチエンディングとなっており、会話の選択や正気度など、ストーリー中の行動によって結末が変わるようです。
私は正気度が下がりまくったせいで、最初に見たエンディングはあまりにもひどいバッドエンドでした。
後味が大変悪かったので、選択画面からやり直してもう一つの選択肢を選んだら、そっちもかなりのバッドエンドだったという・・・。
この作品にハッピーエンドがあるのかどうかも謎ですが、正気度が高ければ、もっとマシなエンディングが見れたのかもしれないと思うと悔やまれます・・・。リプレイはしませんが!
そんなわけで正気度は大事ですが、正気度を失わないと見えない真実もあるということなので悩ましい・・・。
真実を知らないほうが幸せだったということでしょうかね。