トラスティベル ~ショパンの夢~ ルプリーズ 11
エピローグ 前編
「これでよかったのです・・・エミリア」と言って倒れるショパン。
エミリアというのは14歳で死んだショパンの妹の名前ですね。
呆然と立ち尽くす一同でしたが、ポルカは倒れているショパンの傍へ行き、
「ありがとう、ショパンさん。でも・・・」
と言って、片手をショパンのからだにかざします。「ごめんなさい」
これはなにをしたのでしょう。回復魔法??謝ったのはなぜ??
そしてポルカはなにかを決意したかのように崖の上に向かいます。
アレグレットが呼び止めると「こないで」と言って、あの冒頭で飛び降りたシーンの崖の上に立ちます。
ポルカ「アレグレット、黙っていてごめんなさい。あなたに喋っていたらここまで連れてきてもらえないと思ったから」
「私、思い出したの。自分の進まなければならない道を」
「ポルカさん!ショパンさんもポルカさんもいったいどうなさってしまったんですか?」と、私の気持ちを代弁してくれているかのようなセリフをいうマーチ。
ポルカ「ショパンさんはね、私たちにかけがえのない贈り物をくれたのよ」
これはつまり、ショパンがこの夢の世界を現実に変えてくれたということなのでしょうか。
ラストの戦闘でショパンが勝って全滅したときは、現実の世界でショパンが目覚めたことから、この夢の世界は夢の世界のままとなったのでしょう。それがバッドエンドだったことから考察すると、ショパンは夢の世界を現実の世界に変えることを望んでいたというわけなのですね。
あの戦闘の勝ち負けで、夢が現実か夢のままかどうして決まるのかがよくわからないけども。
「なんなんだべ!だんとつわけがわからないべ!」とまたしても気持ちを代弁してくれているサルサ。
ポルカ「小さいころ、母さんが話してくれたこと。その意味がようやくわかったんです」
突如、目の前に現れるポルカのママ。
ポルカママ「あなたは海に入(い)る運命」
ポルカ「そう、私は海に入(い)る運命」
「人の世の高い波を穏やかにする。それがたった一つの方法だから」
ふむふむ、またよくわからない展開になってきたぞ。
「待ちなよ!それって」とファルセットが割って入りますが、ポルカはそれを無視してポルカママに話します。
「お互い辛い部分は見ないようにして生きてきたよね。いつの間にかそれが染み付いて当たり前になって。そうやってまやかしの心がだんだん大きくなっていってしまった。でもね、あまり大きくなってしまうと小さな真実が見えなくなってしまう。街の灯りで掻き消されてしまっていた本当の星の煌きは私の記憶の欠片だったなんて」
「ありがとう、母さん。でも私、やるべきことがわかったの」
私にもわかるように説明してほしい。
「ポルカ姉ちゃん!やめてよ!」と何かを察知したかのようにビートが叫びます。
「ビートくん、あなたの写真はすてきね。手放したくない思い出がたくさん詰まっている」
ファルセットのことは無視したくせに、ビートくんには優しく答えるポルカ。そういえばショパンもビートくんには答えてましたね。愛されキャラなのでしょうか。
ビート「そうだよ!もっとたくさん撮るから・・」
ポルカ「私もできることなら、この旅の記憶を、みんなとの記憶をなくしたくないの」
「でも、今はちょっとだけつらいけど・・きっと、また出会えるから・・・」
「全てを決する時が来たわ。私の運命・・・私の使命・・・?いえ、私の意志をもって今決定されるべきこと!」
アレグレット「待て!ポルカ!」
ポルカ「あるの・・・私が役に立てる場所が。私の心に眠るトラスティの輝きで、照らさなければならない場所が」
「やめろ!世界なら俺がなんとかするから!お前一人で全部背負い込まないでくれ」
と、お前一人で世界をどうするのかと問い詰めたい安請け合いをするアレグレット。
ポルカ「私の・・・私の一番大切な人のためだもの。今の私ならこんな事何でもない」
崖から飛び降りるポルカ。
ここの一番大切な人っていうのはアレグレットのことだと思うのですが、飛び降りることがなんでアレグレットのためになるのか全くわからない・・・
もしかしてショパンのことなのでしょうか?
それだと先ほどの「トラスティの輝きで照らさなければならない場所」というのはショパンの心の闇のことなのかなということで理解もできます。
でもなんで一番大切な人なの・・・・
絶叫するアレグレット。
アレグレット「俺は何が出来たんだ?どうしてあげればよかったんだ?結局、ポルカは死ぬこと以外できなかったってのか!救ってやることはできなかったのか!?」
「トラスティが輝いているやつが損をするのか!?そんな理不尽な世の中でいいのか!?」
泣きながら怒るアレグレットは、その怒りを倒れているショパンにぶつけはじめます。
「俺たちの世界に勝手に入ってきて、勝手に出て行きやがって!これはあんたの夢なんだろ?夢だったら何とかしろよ!なんとかしてくれよ・・・」
「違う・・・そうじゃない・・・夢なんかじゃないんだ・・・だから・・俺が・・・俺が!」
すると倒れていたショパンが目を開け「そう・・・もはや夢では・・・」と言いながら立ち上がります。ポルカの回復魔法がいま効いたのでしょうか。
ショパン「目覚めたのか・・・私は・・・」
「ショパンさん・・・」と、怯えたように後ずさるビートかわいい。
ショパン「なぜだ・・・夢は終わったはず・・・ああ、まさか・・・ポルカ」
と、ショパンはなにかに気づいたようですが、他のメンバー一同、そしてコントローラーを握る私はもうまったく話しについていけてませんからね!
その頃、ポルカはまだ落下中。
ポルカ「ありがとうみんな・・・少しの間だったけど、今までで一番楽しかった」
「届くかな、彼に・・・私のエアーキッス・・・。届くと、いいな・・・」
くるだろうなとは思ってましたがやっぱりきましたエアーキッス。
もはや何も言いますまい。
そしてスタッフロール。
このスタッフロールのとき、ショパンがなにやら延々と語っていたのですが、どうやらこれは最後のワルツ戦で戦ったメンバーによって、違うようですね。
長いので一部だけ抜粋。
「君(エミリア)と思い出を綴ったこの現実を離れ、彼女(ポルカ)の生きる夢の世界を現実とすることをどうか悲しまないでほしい。私は君を忘れたりしないのだから。たとえ形が変わっても思いは消えたりしないのだから」
「目に響き 耳に鮮やか 触れれば甘く 嗅げば燃ゆる この感覚さえも超えたその先でトラスティ・・・トラスティの輝きだけが世界を決定する」
「ポルカ、私の夢から解き放たれたこの世界でこれがあなたの選んだ道なのですね。ならば私はもう1度、私の信じる道を選びましょう」
このスタッフロールが終わったあともまだエピローグが続いてました。
長くなったので続きは次回に!