ふんわり魂

ふんわり魂

ゲームのプレイ日記を中心とした雑記メモです。ネタバレ多めですので未プレイの方はご注意ください。

トラスティベル ~ショパンの夢~ ルプリーズ 12

 

エピローグ 後編

スタッフロールが終わると、テヌートの花畑にポルカママが立っています。

そしてなんと空から幼くなったポルカがゆっくりと降ってきました。

それを知っていたかのようにポルカママはポルカを受け止めます。

アレグレットからもらった石のくだりやチェロの木のおみくじの話から、ポルカは同じ人生を何度も繰り返しているんだろうと思われます。

だとするとここで空から降りてくるのは幼女より赤ん坊のほうがしっくりくる気がするんですが、なんでちょっと育った状態になってるんでしょう・・・・

そして最大の謎がポルカママっていったいなに者なのか・・・

ポルカママとチェロの木のおばあさんは、ポルカの繰り返しの人生を毎回見ているようですが、この二人だけ何百年も時は止まったままなのでしょうか。

夢の世界だからというひと言で片付ければいいのかもしれませんが・・・

 

そしてショパンの語りにシーンが変わります。

ショパン「死という現実すぎるほどの現実。

それを受け止めるために歩んできた夢のような夢の旅。

全てはいま、ここにフィナーレを迎える!」

 

現実の世界にシーンが変わり、医師がショパンの死を告げます。

医師「午前2:00 ショパン様 ご臨終でございます」

天花が咲くのも午前2:00ですよね。

なにか関係があるのでしょうね。

 

再び場面はテヌートの花畑へ。

まだ幼いポルカと、その手を引いて歩くポルカママ。

そして冒頭のシーンにあった会話と同じ会話をしています。

ポルカ「どうして海には波があるの?」

ポルカママ「それはね、お月様があるからよ」

ポルカ「お月様?」

ポルカママ「そう、月の魅力が海の水を波立たせるの。あまりにも美しすぎて海の水がざわめくのよ。お月様を見てると心が震えてくる気がしない?」

ポルカ「するー!」(かわゆい・・・)

そばにあった水溜りを見て、ポルカは尋ねます「この水溜りもお月様がでたら波が立つのかなあ?」

ポルカママ「だめよ、水が少ないもの。海くらいいっぱいの水がないと波はおこらないの」

ポルカ「ふーん、へんなの。水の量なんて関係ない気がするんだけどな」

 

「死なせはしないよ。まだ14年しか生きていないじゃないか」

?!!

水溜りから突然ショパンの声が!

「14歳の少女は生きなくちゃいけないんだ」

水溜りに駆け寄っていくポルカ

そしてショパンの声は聞こえないらしくまだ波の話を続けているポルカママ。

ショパンの声「太陽が出ているときはつぼみに隠れ、本当に大切な時に花開く。わずかな光を振りしぼって命がけで体現し、決して人には見えないものを映し出す。世の中が闇に閉ざされた時、その困難を待って光咲く。町の灯りで消されてしまった一番大切な星空を草原に描き出す。周りは真っ暗だろう?闇の世界だろう?」

「さあポルカ、午前2時だよ。今こそ咲く時がきたんだよ」

「鏡天花と呼ぶか、死灯花と呼ぶかは私の自由だって言いましたよね」

「私が決めていいのですね。では今、間違いなく決めましょう。あなたによく似たあの花を」

「闇に果敢に立ち向かうあのあの花を・・・」

「鏡天花と呼ぶことを!!」

 

立ち止まるポルカ

ポルカ「お母さん、ごめんなさい。私呼ばれちゃったみたい」

口調が幼児から少女に変わってます。

ショパンに呼ばれ、ポルカのループしていた人生に終止符が打たれたのでしょう。

 

ポルカママ「そう、きっとあなたの持っているトラスティに見合う人が現れたのね」

「あなたの信じた人ですもの。きっと素晴らしい人なのでしょう」

ここでポルカママが言っている「見合う人」「素晴らしい人」というのは、最初アレグレットのことかなと思ったのですが、きっとショパンのことですよね。

ポルカママ「あなたの花嫁姿を見たかったけれど・・・」

あれ・・・ショパンのことですよ・・・ね・・?

「今の私には、これくらいのことしかしてあげらられない」と言って、ポルカママは花畑の花をポルカの髪にかざしました。

ポルカママ「行ってらっしゃい。がんばるのよ」

ポルカ「うん、私行ってくる」

するとたくさんの光るアゴゴがポルカの周りに現れ、空高く上がって行くポルカ・・・。

それを見つめながら、ポルカママは「月の美しさに揺らめく海の水に少しは近づけたかしら」とつぶやきます。これどういう意味なんだろう・・・

「ありがとうポルカ、幸せになりなさい」

 

光るアゴゴに包まれているポルカの姿が幼女から少女へ変わり、荒野に佇んでいるアレグレット達の崖のところに浮き上がってきましたよ。

それを見てポルカ姉ちゃんが、咲いてる」というビート君。

そして咲いてるポルカが地に足を降ろすと、荒野があっというまに花畑に!

このシーンとてもきれいなんですけどね、なんで?どうして?という気持ちのほうが強くて・・・

駆け寄るポルカとアレグレットは抱き合い、エアーじゃないキスをしました。

めでたしめでたし。

一番大切な人はショパンで、大好きな人はアレグレットなんでしょうか・・?

なんかいまいち腑に落ちないが、めでたしめでたし・・・

 

 

現実の世界で横たわる死体からショパンの魂が抜け出して、ピアノを弾き始めると、部屋に座っていた夫人が立ち上がり、曲に合わせて歌います。

映像が鏡天花の花畑でピアノを弾いているショパンに変わって2度目のスタッフロールです。このときの映像も音楽も素晴らしいので、ストーリーをもっと理解できていたらものすごく感動していたと思います。

この最後の曲がとても美しい曲で、これもショパンの曲なのかなと思いましたが、「鏡天花」というこのゲームのオリジナル曲でした。

 

  「鏡天花」     作詞 初芝弘也 / 作曲 桜庭淳  

   一陣の風舞う 闇夜の世界

   虚空へと旅立つ魂よ

   流れゆく先の地は桃苑の果て

   ただ一つ祈りが通じるなら 命よ響け

   淡く光咲いて共に信じる

   幾重にも連なるまなざしよ

   穏やかな旋律は記憶の果て

   ただ一つ願いが叶うのなら 命よ駆け巡れ

   舞う土埃 浮かぶ月

   奇跡包む 鏡天の花

   木漏れ日の差し込む 眩い世界

   平和へと鐘打つ魂よ